DOCTYPE宣言とDTDとSEOの関連
DOCTYPE宣言は、なぜ必要なのでしょうか?
DOCTYPE宣言とは、制作した、ホームページのhtmlがどのバージョンのhtmlで、どの仕様に従って作られているのかをブラウザに伝えるためのものです。DOCTYPE宣言を省略しても、各プラウザの仕様により表示されますが、正しく内容を伝えるためには、W3Cで定義された、標準規格にそって、DOCTYPE宣言と正しいhtmlを書き出したほうがよいと思います
- htmlの標準規格とは
- 世界共通のマークアップ言語(テキストの中にタグを埋め込んでいく言語)がhtmlです。世界共通ということは、何か標準となる規格を決めなくてはいけません。その標準を決めているのが、 W3C(World Wide Web Consortium)という名の非営利団体です
HTMLの標準規格は、時代とともに変化しバージョンアップしました。 HTML 1 ⇒HTML 2.0 ⇒HTML 3.2 ⇒HTML 4.0 ⇒HTML 4.01とバージョンアップしてゆきました。現在は、XHTML 1.1に移行しつつあります。HTML 4.0からは、文書の論理構造を示すことと、レイアウトなどのデザインはスタイルシートを使うこととなりました。文書構造の中でデザイン上使っていた要素が非推奨タグとなり、デザインの部分はスタイルシートで制作してゆくこととなりました。気をつけなければいけないことは、、各バージョンで使用される要素や属性などは、DTD (文書型定義) で定義されています。DOCTYPE宣言をそのDTDに基づいてホームページを作成してゆきます。
DOCTYPE宣言とDTD (文書型定義)
!DOCTYPE 宣言はなぜ必要なのでしょうか。ホームページを閲覧していて右クリックして、ソースを表示した場合に<head> </head>内の上部にたいてい記載されていると思います。例えば
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" ・・・・・・・>
こんな感じな意味がわからない記述がしてあります。実はこれはウェブプラウザでのcssの表示方法に深く関わっています。つまり、ウェブプラウザの表示を、互換モードと標準モードに切り替えるスィッチの役割を果たしています。
- 互換モードとは
- Internet Explorer5.5以前の表示に近い表示方法のことです
- 標準モードとは
- HTMLやCSSの仕様にのっとった表示方法のことです
cssスタイルシートを使ったホームページを作成する場合は標準モードを選択すべきです。これはW3C勧告による、htmlとcssの分離したホームページ制作方法が推奨されていますので、デザインはcssスタイルシートで行いhtmlには論理的なタグを使用してマークアップしてゆくサイトがseo的に強いからです。上位表示されているサイトのソースをみると大半のサイトはデザインをcssスタイルシートで行っていることがわかります。そのhtmlには装飾に使われるタグ・・・例えばfont-size や <b>太字 などの余分なタグはできる限り使われないので、テキスト主体の検索エンジンから内容のわかりやすいサイトなり検索上位に上がりやすくなると考えられます。
<- DTD (文書型定義) とは
- DTD (文書型定義)では、、そのバージョンのHTMLで使用することができる要素、属性、要素の配置に関するルールなどを定義しています。
DTDには、Strict、Transitional、Framesetの3種類があります
- Strict厳密型⇒ルールに厳密かつ正確に指定し、非推奨の要素や属性、フレームも使用できません
- Transitional移行型⇒Strictより緩やかな指定で、非推奨の要素や属性の使用はできますが、フレームは不可です
- Framesetフレーム設定用⇒Transitionalに加え、フレームを使用できるようにした指定です
つまり、DOCTYPE宣言したDTD (文書型定義)に基づいてHTMLを作成する必要があります。また、正しいタグで、HTMLを記述することが、SEOにも効果が得られやすいと、考えられます
W3Cの標準規格の指定にしたがったホームページの作成
ではこれからホームページを制作される方やリフォームされる方にむけてHTML4.01から進化したXHTML1.0のDOCTYPE 宣言の記述方法を紹介します。3つとも標準モードのスイッチが入ります
- Transitional移行型<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
- Strict厳密型<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
- Framesetフレーム設定用<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-frameset.dtd">
DOCTYPE 宣言はwebプラウザの表示を互換モードか標準モードに切り替えるスイッチです。DOCTYPE 宣言をしない場合は互換モードになります。DOCTYPE 宣言はこれが一押しというものがありませんが、Strict厳密型は制約も多いのでTransitional移行型のほうが使いやすいようです。ただし全頁に同じDOCTYPE 宣言に統一したほうが良いようです。
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